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ホットヨガロイブのコラム

2026.01.22

ヨガは肩こりに効く?効果の理由と簡単にできるポーズ・続けるコツまで解説

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ヨガには、血行促進にアプローチ・姿勢の見直し・リラックスの3つの作用があり、肩こりのセルフケアとして取り入れられることが多いエクササイズです。

週3回×1回5〜15分程度を目安に続けることで、肩の重さや首こり改善などの変化を感じる人が増えたといわれるケースもあります。

ヨガの作用や安全性については、厚生労働省のeJIMでエビデンスが整理されているので気になる方は確認してみてください。

この記事では、以下の内容を解説します。
・肩こりの主な原因と、ヨガが肩こりケアに期待できる3つの理由
・整体・マッサージ・ストレッチとの違いと使い分けの考え方
・自宅でできる肩こり向け基本ポーズ5選
・朝・仕事中・寝る前のおすすめヨガルーティン
・生活習慣の見直しと、肩こりヨガに関するQ&A

肩こりケアにヨガを取り入れる際の参考になれば幸いです。

肩こりにヨガは効果が期待できる?理由と整体やストレッチとの違い

肩こりに対してヨガは「血行促進にアプローチ・姿勢の見直し・リラックス」の3つの面から働きかけるため、多くの人にとって一つの有力な選択肢になるでしょう。

ヨガの作用については、厚生労働省のeJIMでも安全性やエビデンスが解説されており、運動不足の人でも比較的取り入れやすい方法とされています。

ただし整体やマッサージ、ストレッチとは役割が少し異なるため、違いを理解して組み合わせることが大切です。

ここでは、肩こりの主な原因と、ヨガがどのように働きかけるのか、さらに整体・マッサージ・ストレッチとの違いを整理します。

なぜ肩こりは起きるの?原因をサクッと解説

肩こりの多くは「筋肉の緊張」と「血行不良」が重なって起こると考えられています。

長時間の同じ姿勢やストレス、冷えなどが積み重なることで、肩まわりの筋肉がガチガチに固まりやすくなってしまいます。

人間の頭はボウリングの球ほどの重さがあると言われ、その重さを支えているのが首や肩、背中の筋肉です。

パソコン作業やスマホ操作で頭が前に出た姿勢が続くと、僧帽筋や肩甲骨まわりの筋肉が常に引っ張られた状態になり、疲労がたまりやすくなります。

さらに、同じ姿勢が続くと筋肉のポンプ作用が弱まり、血行が悪くなりやすくなるのです。

血液の流れが滞ると、疲労物質や老廃物が筋肉にたまりやすくなり、「重だるい」「鉄板のように固い」といった肩こり特有の感覚につながります。

冷房の効いたオフィスや冬場の冷えも血行を悪くし、症状を強める要因のひとつになるとされています。

また、肩こりの原因としてストレスも見逃せません。

ストレスによる緊張状態が続くと、交感神経が優位になり、無意識のうちに肩をすくめたり歯を食いしばったりしがちです。

その結果、首から背中にかけての筋肉が休まる時間が減り、慢性的な肩こりへ発展しやすくなります。

こうした複数の要因が重なって、肩こりは起きていると考えられます。

ヨガが肩こりケアに向いているとされる3つの理由

ヨガは「姿勢を整えやすくする」「血行を促すサポートをする」「リラックスを深めやすくする」という3つの方向から肩こりにアプローチしやすいとされています。

単に筋肉を伸ばすだけでなく、体の使い方や呼吸のクセにも目を向けやすい点が特徴です。

1つ目の理由は、姿勢の改善を目指しやすいことです。

ヨガの多くのポーズでは、背骨をまっすぐに保ち、肩甲骨を適切な位置に戻すことを意識します。

例えば、キャット&カウやコブラのポーズなどは、背骨全体を動かしながら、猫背や巻き肩で前に出た肩を本来の位置に近づけていくことを目指します。

姿勢が整いやすくなると、頭の重さが首や肩に過度にかかりにくくなり、肩こりの根本的な負担軽減を目指せるでしょう。

2つ目は、血行促進と筋肉の柔軟性アップのサポートです。

ヨガのポーズには、筋肉を伸ばすだけでなく、関節を大きく動かす動きが多く含まれます。

肩甲骨を大きく動かすポーズや、背中・胸を広げるポーズを続けることで、筋肉のポンプ作用が高まり、肩まわりの血流改善が期待できます。

血行促進がサポートされることで、たまっていた疲労物質が流れやすくなり、「じわっと温かくなる」「こわばりが抜けていくように感じる」といった変化を感じる人もいるようです。

3つ目は、呼吸と心と体のバランスを整える働きかけです。ヨガでは、ポーズと同じくらい呼吸を大切にしています。

ゆっくり吸い、ゆっくり吐く呼吸は、副交感神経を優位にして心身をリラックスさせる作用があるとされています。

ストレスで無意識に肩に力が入りやすい人にとって、呼吸に意識を向ける習慣は、肩の力を抜く「スイッチ」を身につけることにつながるでしょう。

このように、ヨガは筋肉・骨格・心と体のバランスの3方向から肩こりに働きかけを目指せる点が特徴といえます。

肩こりヨガと整体・マッサージ・ストレッチはどう違うのか

肩こりヨガは「自分で動きながら整えていく」方法で、整体・マッサージ・ストレッチとは目的や得意分野が少し異なります。

それぞれの特徴を知ると、「今はどれを選ぶとよさそうか」が判断しやすくなります。

整体は、骨格や関節の歪みを整えることを主な目的とした手技療法です。

専門家が全身のバランスをチェックし、関節の可動域を広げたり、筋肉の緊張をゆるめたりしていきます。

急に強い痛みが出た、首がほとんど回らない、といったケースでは、自己流で動かすより整体など専門家の施術を受けた方が安全な場合もあるでしょう。

一方で、整体は施術を受けた後のセルフケアが不十分だと、元の生活習慣に引っ張られて症状が戻りやすい面もあります。

マッサージは、筋肉を押す・もむ・さすることで、こりや疲労感をやわらげ、リラックスしやすくするケアです。

つらい部分を集中的にほぐしてもらえるため、「今すぐこの重さを少しでも軽くしたい」というときには心強い選択肢になります。

ただし、姿勢や体の使い方そのものが大きく変わるわけではないため、デスクワークやスマホ習慣が続けば、同じ場所が再びこりやすくなりがちです。

短期的なリラックスには向いていますが、長期的な予防には別のアプローチも組み合わせたほうがよいでしょう。

ストレッチは、特定の筋肉を伸ばして柔軟性を高めるシンプルな方法です。

机に座ったまま首を傾ける、肩を回すといった「ながらストレッチ」として取り入れやすく、こまめなケアに向いています。

ただ、単一の筋肉だけを伸ばしがちで、姿勢全体や呼吸までは意識しにくい面があります。

肩こりヨガは、即効性という点ではマッサージや整体に比べて物足りなく感じる場合もありますが、「自分で整える力」を育て、再発しにくい状態づくりを目指せるのが特徴です。

痛みが強いときやしびれ、頭痛などがある場合は整体や医療機関で状態を確認し、落ち着いてきた段階でヨガやストレッチを取り入れる、といった組み合わせ方も良い選択といえるでしょう。

それぞれの違いをしっかり理解して、自分に合った改善策を考えてみてください。

肩こりはヨガを始める前が大切!簡単な自己チェックと準備

肩こりヨガは「始める前の見極めと準備」で、安全性と期待できる作用の出やすさが大きく変わります。

ここでは、危険なサインの見分け方から、NG動作、力加減、自宅での準備までを整理していきましょう。

まず、ヨガを始める前に確認したいポイントを一覧にまとめると、次のようになります。

・症状の重さ:激痛・しびれ・強い頭痛やめまいはないか。ある場合はヨガ前に医療機関や専門家へ相談。
・NG動作:反動をつける、首を無理に回す、息を止めるなどは避ける。痛みが出る動きは中止し、楽にできる範囲で行う。
・力加減と呼吸:「気持ちよい伸び」か「痛み」かを感じ分けられるか。深く呼吸できる強さをキープし、息が止まる強さは避ける。
・環境・準備:ヨガマット、動きやすい服装、スペースなど、安全に手足を伸ばせる環境を整えてからスタートする。

こうした準備をしておくと、肩こりヨガを無理なく続けやすくなり、痛みの悪化を防ぎやすくなるでしょう。

ヨガの前にチェック!危険な肩こりのサイン

肩こりの中には、ヨガより先に医療機関での確認が優先されるケースがあります。

一般的な肩こりは、重だるさや張り感、動かしづらさが中心で、ゆっくり動かすと少し楽になることが多いとされます。

一方で、次のような症状がある場合は、ヨガやストレッチで無理に動かすと悪化するおそれがあります。

・肩こりと同時に、腕や指にしびれ・力が入りにくい感じがある
・振り向く・上を向くと、ビリッと強い痛みや電気が走るような感覚が出る
・今までにないほど強い頭痛、吐き気、めまい、ふらつきがある
・胸の痛み、息苦しさ、冷や汗を伴う肩〜腕の痛みが急に出た
・転倒や交通事故のあとから、首や肩が急に痛くなった

これらの症状には、頚椎(首の骨)のトラブルや脳・心臓などの病気が隠れている可能性もあります。

特に、しびれや脱力、ろれつが回りにくい、片側の顔や手足が動かしにくいといった症状を伴う場合は、要注意です。

肩こりの原因や注意すべき症状については、日本整形外科学会による肩こりの解説も参考にしてみてください。

こうした症状があるときは、自己判断でヨガを続けるよりも、整形外科や内科、脳神経外科などの医療機関での受診が優先です。

検査で大きな問題がないことを確認してから、医師の許可を得てヨガを取り入れる方が、安心といえます。

ヨガ初心者がやりがちなNG動作


肩こりを和らげたい気持ちが強いほど、ヨガで無理をしてしまいがちです。

ここでは、初心者が陥りやすいNG動作と、その理由を解説していきます。

まず避けたいのは、反動をつけて首や肩を大きく動かすことです。

勢いよく首を回したり、頭をぐいっと手で引っ張ったりすると、首の関節や筋肉に急な負荷がかかってしまいます。

筋肉は急に引き伸ばされると防御反応で縮もうとするため、かえって肩こりが強くなることもあります。

次に多いのが、「痛みを我慢してポーズを深める」動き方です。

ヨガでは「少しきついけれど心地よい」程度の刺激が目安になります。

肩や首に「ズキッ」「ピキッ」といった鋭い痛みが出る位置までねじる、反らす、腕を上げるのはNGです。

特に、腕を耳の横まで無理に上げようとしたり、背中で手を組もうとして肩が前にねじれるような姿勢は、巻き肩や関節の負担を強めやすくなります。

また、ポーズに集中しすぎて息を止めてしまうのもよくあるパターンです。

呼吸が止まると筋肉がこわばり、血行も悪くなります。

「気づいたら息を止めていた」という人は、動きを少し小さくしてでも、呼吸を優先するように意識してみましょう。

これらのNG動作を避けるコツは、「大きく動かすより、痛みなく気持ちよく動かせる範囲を優先する」という意識です。

痛みが出たら一歩手前に戻し、その位置でポーズをキープする方が、結果的に肩こりの負担軽減を目指しやすくなります。

肩こり悪化を防ぐための力加減と呼吸

肩こりヨガで大切なのは、「力を入れるところ」と「ゆるめるところ」のメリハリと、呼吸に合わせた無理のない強度です。

力加減の目安は、「10段階中3〜5くらいの強さ」です。

0を何も感じない状態、10を耐えられない痛みとすると、その中間より少し弱い程度が、筋肉をゆるめやすい強度といわれています。

伸びている感覚はあるものの、会話ができる余裕があり、顔や首に力が入りすぎていない状態が理想です。

一方、「伸ばされる場所がズキズキ痛む」「関節の奥が詰まるように苦しい」「呼吸を止めないと耐えられない」と感じるときは、強すぎるサインです。

その場合は、ポーズの角度を浅くする、手足の幅を狭める、支える位置を変えるなどして負荷を下げましょう。

痛みが出るギリギリまで攻めるより、「もう少し動かせそうだけれど、あえて余裕を残す」くらいが、長く続けやすい強度といえます。

呼吸は、鼻からゆっくり吸い、鼻または口から長く吐くのが基本です。

目安としては、「吸う:吐く=1:2」くらいの比率で、吐く息を長めにすると、副交感神経が働きやすくなり、肩の力も抜けやすくなります。

ポーズ中に「呼吸が浅くなる」「胸やお腹がほとんど動いていない」と感じたら、いったん動きを小さくして、呼吸の通りを優先するとよいでしょう。

ヨガは筋トレのように全力で頑張るエクササイズではなく、「余裕のある範囲で動き続ける」ことに意味があります。

痛みが強い日や疲れている日は、普段よりも2〜3割ほど力を抜いた強度に調整することが、肩こり悪化の予防を目指すうえで役立ちます。

自宅でヨガを始める前に準備しておきたいこと

自宅で肩こりヨガをする前に、最低限の道具と環境を整えておくと、安全性と続けやすさが高まりやすくなります。

まず用意したいのが、ヨガマットまたは滑りにくいラグです。

フローリングの上で直接ポーズをとると、手足が滑りやすく、肩や手首に余計な力が入りやすくなります。

厚さ5〜8mm程度のヨガマットであれば、クッション性と安定感のバランスがよく、四つん這いの姿勢や寝転ぶポーズも行いやすいでしょう。

服装は、腕や肩を動かしやすい伸縮性のあるものがおすすめです。

肩まわりがきついシャツやフード付きのパーカーは、ポーズによっては首や肩に余計なテンションがかかることがあります。

ジャージやヨガウェア、Tシャツと伸びる素材のパンツなど、体のラインがほどよく分かる服だと、姿勢の確認もしやすくなります。

ヨガは環境づくりも重要です。

両手を横に広げても家具にぶつからない程度のスペースを確保し、スマホやパソコンの音は可能なら一時的にオフにしましょう。

明るすぎない照明や寒くない室温に整えることで、筋肉がゆるみやすくなり、肩まわりの変化も感じやすくなります。

冷えやすい人は、足元にブランケットを用意する、レッスンの前に一杯の白湯を飲むといった工夫もおすすめです。

オンラインレッスンや動画を見ながら行う場合は、画面を少し高い位置に置き、うつむきすぎない目線にすることもポイントです。

スマホを床に置いたままのぞき込む姿勢は「スマホ首」を助長し、せっかくのヨガが肩こり悪化につながりかねません。

こうした準備をしておくことで、自宅でも安心して肩こりヨガを続けやすくなります。

初心者OK!ヨガの基本ポーズで肩こりの負担軽減を目指そう

このセクションでは、肩こりケアに期待できるヨガの基本ポーズを、初心者でも安全に取り組みやすい形で紹介します。

すべて自宅でできる内容なので、前のセクションで紹介した「痛みなく気持ちよく動かせる範囲」「呼吸を止めない」というポイントを意識しながら試してみてください。

ここで取り上げる5つのポーズは、狙える作用やおすすめのタイミングが少しずつ異なります。

違いを理解しておくことで、生活の中に取り入れやすくなるでしょう。

【肩こりケアに期待できる基本ポーズと特徴】
・キャット&カウ
主にほぐれる場所:背中全体、首、肩甲骨まわり
おすすめのタイミング:朝、仕事前、長時間同じ姿勢のあと
注意点:反動をつけず、痛みの出ない範囲で背骨を動かす

・座った状態のツイスト
主にほぐれる場所:背骨、腰、肩まわり
おすすめのタイミング:デスクワークの合間、会議の前後
注意点:ひねりは「吐く息」で少しだけ深める

・コブラのポーズ
主にほぐれる場所:胸、腹筋の前側、肩の前側
おすすめのタイミング:猫背が気になるとき、座りっぱなしのあと
注意点:腕で無理に上半身を反らさない。腰に痛みが出ない高さまで

・イーグルアーム
主にほぐれる場所:肩甲骨まわり、背中の上部、首の付け根
おすすめのタイミング:冷えやこりを感じたとき、就寝前
注意点:肩が痛い場合は腕を絡めすぎない。呼吸を止めない

・スフィンクスのポーズ
主にほぐれる場所:首の前後、胸、背骨の下部
おすすめのタイミング:スマホ・PC作業のあと、寝る前
注意点:あごを上げすぎない。腰が詰まる感覚があれば高さを下げる

どのポーズも、長く行うより、短い時間をこまめに続ける方が負担が少なく、肩こりの負担軽減を目指しやすいと考えられています。

猫背と首こりに「キャット&カウ」

キャット&カウは、丸める・反らすを繰り返して背骨全体を動かし、猫背や首こりのリセットに期待できるポーズです。

四つん這いで行うため、肩に体重をかけすぎずに、肩甲骨まわりや背中の筋肉をほぐしやすくなります。

基本の流れは次の通りです。

  1. ヨガマットの上で四つん這いになり、手は肩の真下、ひざは股関節の真下に置きます。
  2. 手のひら全体で床を押し、指は軽く開きます。
  3. 息を吐きながら、背中を丸めて「猫のポーズ」。おへそをのぞき込むように首を軽く前に倒し、肩甲骨を左右から中央に寄せるイメージで背中を高く持ち上げます。
  4. 息を吸いながら、胸を前に押し出すようにして「牛のポーズ」。お腹をマットに近づけるように背中を反らし、目線は斜め前に向けます。首は長く保ち、あごを上げすぎないようにします。

この丸める・反らす動きを、呼吸に合わせて5〜10往復ほどくり返します。

ポイントは、動きを大きくしようとせず、「背骨1本1本が順番に動いていく」感覚を味わうことです。

特に首がこりやすい人は、頭だけを大きく動かすのではなく、首の付け根から背中全体が連動して動くように意識すると、負担を分散しやすくなります。

デスクワークの合間に取り入れると、背中のこわばりを和らげやすくなるでしょう。

デスクワークの合間に「座った状態のツイスト」

座った状態のツイストは、イスに座ったまま背骨をやさしくひねり、肩まわりと腰のこわばりを同時にほぐせるとされるポーズになります。

オフィスでも自宅でも、仕事の合間に1分あればできるのが大きなメリットです。

基本の手順は次の通りです。

  1. イスに浅めに座り、両足裏を床にぴったりつけます。背筋を伸ばし、肩の力を軽く抜きます。
  2. 息を吸いながら、頭のてっぺんを天井に引き上げるイメージで背骨をまっすぐ伸ばします。
  3. 息を吐きながら、上半身をゆっくり右へひねります。左手を右太もも、右手をイスの背もたれか座面に添えます。
  4. 3〜5呼吸キープし、吸うたびに背骨を少し伸ばし、吐く息でひねりをわずかに深めます。
  5. 息を吸いながら正面に戻り、反対側も同じように行います。

ひねるときは、首だけをねじるのではなく、「おへそから胸、肩、最後に首」と、背骨全体がらせん状に動かすイメージです。

肩こりが強いときほど、腕の力で無理に引っ張らず、呼吸のリズムに合わせて少しずつ角度をつけるようにしましょう。

腰痛がある場合や、腰に違和感が出る場合は、ひねりを浅くするか、骨盤は正面のまま「胸から上だけ」を軽く回すのがおすすめです。

お腹を強くねじると負担になることがあるため、「背筋を伸ばすこと」と「呼吸を止めないこと」を優先しましょう。

巻き肩をリセットする「コブラのポーズ」

コブラのポーズは、うつ伏せで胸を開き、巻き肩や猫背で縮みやすい胸・肩の前側を伸ばすポーズです。

長時間のデスクワークで前に入りがちな肩を、自然な位置に戻すサポートになります。

基本形は次のように進めます。

  1. うつ伏せになり、足は腰幅に開きます。足の甲をマットに軽く押しつけます。
  2. 手のひらを胸の横あたりに置き、ひじを後ろに引いて脇を締めます。額をマットにつけて一度息を整えます。
  3. 息を吸いながら、胸を前方・斜め上に引き出すようにして、上半身を軽く持ち上げます。視線は斜め前です。このとき、腕の力で押し上げるのではなく、背中の筋肉で胸を引き上げるイメージで行いましょう。恥骨と下腹部はマットにつけたままにします。
  4. 3〜5呼吸キープし、息を吐きながらゆっくりうつ伏せに戻ります。

腰に負担がかかりやすいポーズでもあるため、「どこを使っているか」の意識が大切です。

腰に詰まるような痛みや違和感があれば、持ち上げる高さを半分以下にし、「胸だけを前に引き出す」程度にとどめましょう。

みぞおちあたりまでが軽く持ち上がるくらいが、肩こりケアには十分な高さといえます。

肩がすくみやすい人は、持ち上げたときに「肩を耳から遠ざける」意識を持つと、首まわりの余計な緊張を減らしやすくなります。

きつく感じる場合は、ひじをマットにつけるスフィンクスのポーズから始めて、慣れてきたらコブラのポーズに進む方法もあります。

肩甲骨を大きく動かす「イーグルアーム」

イーグルアームは、腕を絡めて肩甲骨まわりを広く動かし、肩の奥のこりをほぐすことを目指すポーズになります。

肩こりケアとしては、イスや床に座った状態でゆっくり行うのがおすすめです。

代表的なやり方は次の通りです。

  1. イスまたは床に楽に座り、背筋を伸ばします。両腕を前に伸ばし、肩の高さでクロスさせます(右腕が上になるように交差)。
  2. そのままひじを曲げて、可能なら手のひら同士を合わせます。難しい場合は、手の甲を合わせるか、腕を絡めず「両手で反対側の肩を抱く」形でもかまいません。
  3. 息を吸いながら、ひじを肩の高さまで持ち上げます。
  4. 息を吐きながら、肩甲骨を背中の中央に引き寄せるイメージで、腕全体を顔に少し近づけます。背中の上部がじんわり伸びる位置で3〜5呼吸続けます。
  5. 息を吸いながら腕をゆるめ、ほどいて反対側(左腕が上)も同じように行います。

肩甲骨まわりが硬いと、腕を絡める動き自体がつらく感じることがあります。

その場合は、無理に手のひらを合わせようとせず、「反対側の肩を抱く」抱きしめる形からスタートしましょう。

それでも十分に肩甲骨の間が広がり、血行促進のサポートが期待できます。

ポーズ中は、あごを軽く引き、首の後ろを長く保つことが大切です。

頭が前に突き出ると、首こりが強く出やすくなってしまいます。

肩の痛みやしびれが出る場合は、腕の位置を下げるか、回数・時間を減らし、症状が続くときは無理に続けず専門家に相談すると安心です。

スマホ首にアプローチする「スフィンクスのポーズ」

スフィンクスのポーズは、うつ伏せでひじを立てて上半身を軽く起こし、スマホ首で前に出がちな頭と肩のリセットを目指すポーズです。

コブラよりも反りが浅く、腰への負担が少ないため、初心者や体力に自信がない人にも取り入れやすい方法になります。

基本の流れは次の通りです。

  1. うつ伏せになり、足は腰幅に開きます。足の甲をマットに軽く押しつけます。
  2. ひじを肩の真下あたりに置き、前腕を床につけます。手のひらは下向きでも、軽く握ってもかまいません。
  3. 息を吸いながら、胸を前方へ引き出すようにして上半身を起こします。目線は斜め前、あごは軽く引きます。
  4. 肩が耳に近づかないように、肩を下げて首を長く保ちます。恥骨と下腹部はマットにつけたまま、3〜5呼吸キープします。
  5. 息を吐きながら、ゆっくり上半身を下ろし、うつ伏せに戻ります。

スマホ首の人は、首の後ろ側が縮み、あごが前に出る姿勢が習慣になっていることが多いです。

ポーズ中は「頭を後ろに引く」のではなく、「耳と肩が一直線になる位置」にそっと戻すイメージで首を整えましょう。

あごを上げすぎると首の後ろを圧迫するため、目線は遠くの床を見るくらいがちょうどよい角度になります。

腰に違和感がある場合は、ひじの位置を少し前に出して上体を低くする、もしくはお腹の下にたたんだタオルを入れて負担を軽くしましょう。

自分で手軽にヨガ!朝・仕事中・寝る前の肩こりケアルーティン

肩こり対策は、1回の時間より「いつ・どのように続けるか」が鍵です。

このセクションでは、朝・仕事中・寝る前の3つの場面で無理なく続けやすい肩こりヨガのルーティンを紹介します。

前のセクションで紹介した基本ポーズを、1日の流れの中でどう組み合わせるかを整理してみましょう。

・朝(約5分)
おすすめのポーズ:キャット&カウ、コブラのポーズ
期待できる作用:寝起きのこわばりをほぐし、姿勢を整えながら1日をスタートしやすくする

・仕事の合間(約1分)
おすすめのポーズ:座った状態のツイスト、座位のイーグルアーム
期待できる作用:長時間の同じ姿勢で固まった肩・背中の血行促進をサポート

・寝る前(約5〜7分)
おすすめのポーズ:イーグルアーム、スフィンクスのポーズ
期待できる作用:1日の疲れとこりをゆるめ、リラックスして睡眠へ入りやすくする

それぞれの時間帯で「これだけはやる」という流れを決めておくと、習慣になりやすく、肩まわりの変化も実感しやすくなるでしょう。

朝5分のヨガで1日の姿勢を整えやすくする

朝に5分だけヨガを取り入れると、寝ているあいだに固まった背中や首をやさしく起こし、その日の姿勢が整いやすい状態となります。

肩こりは「1日の姿勢の癖」が大きく関わるため、スタート地点を整えることが重要です。

朝は、いきなり強いストレッチをするより、「背骨をゆっくり動かす」「胸を開く」といった全身の目覚めを促す動きが向いています。

そこでおすすめなのが、キャット&カウとコブラのポーズのシンプルな組み合わせです。ベッドの横にヨガマットを敷いておけば、起きてすぐに取りかかりやすくなります。

一例として、次のような流れが取り入れやすくおすすめです。

  1. 四つん這いになり、キャット&カウをゆっくり5〜10往復(約2分)。背骨全体と首をやさしく動かす。
  2. うつ伏せになり、コブラのポーズを3〜5呼吸キープ×2回(約2〜3分)。胸と肩の前側を開き、巻き肩をリセットするイメージで行う。

どちらのポーズも、呼吸に合わせて「吐くときに力をゆるめる」意識を持つと、筋肉のこわばりがほどけやすくなります。

痛みや違和感がある日は、動きを小さくしたり、キャット&カウだけにするなど、体調に合わせて調整することが大切です。

朝のルーティンとして数日続けることで、「午前中の肩こりが軽く感じられる」「姿勢を意識しやすくなった」と感じる人もいます。

短時間でも毎朝同じ時間帯に行うことで、心と体のリズムが整い、肩こりだけでなく全身のだるさの軽減にもつながりやすいと考えられます。

仕事の合間に1分でできる「ながら肩こりヨガ」


デスクワーク中は、1時間に1回・1分だけでも体を動かすと、肩こりの悪化を防ぎやすくなります。

この時間帯は、イスに座ったまま「ながら」でできるヨガが便利です。

長時間同じ姿勢でいると、肩や首だけでなく、背骨全体と腰まわりの筋肉も固まりやすくなります。

整体やマッサージに行く時間がなくても、こまめに筋肉を動かして血行を促すことで、こりが「たまらない状態」を目指すことができるでしょう。

仕事の集中力を切らさないためにも、短い休憩でできるポーズを知っておくと安心です。

オフィスや自宅のデスクで取り入れやすい組み合わせは次の通りです。

  1. イスに座った状態のツイスト(左右1セットで約30秒)。背骨と腰をやさしくひねり、背中全体のこわばりをほぐす。
  2. 続けて座位のイーグルアーム(左右1セットで約30秒)。肩甲骨まわりを広く動かし、肩の奥のこりをピンポイントで刺激する。

いずれも、深い呼吸がポイントです。ひねりを深めるときや腕を近づけるときは「吐く息」に合わせると、余計な力が抜けて伸びを感じやすくなります。

反対に、息を止めたまま無理に伸ばすと、筋肉がかえって緊張し、肩こりや頭痛が悪化するおそれがあるので注意です。

オンライン会議の前後や、資料作成の区切りなど、タイミングを決めておくと習慣にしやすいです。

周囲の目が気になる場合は、腕を絡めるイーグルアームを「両手で反対側の肩を抱く形」にアレンジすると、ストレッチをしているように見えにくくなります。

寝る前のゆるいヨガで1日の肩こりと疲れをリセット

寝る前のヨガは、1日の疲れをリセットし、リラックスして眠りにつく準備として役立ちます。

肩こりが強い日ほど、激しいエクササイズよりも「ゆるめる」「呼吸を深くする」ことを優先するのがおすすめです。

夜は交感神経(活動モード)から副交感神経(休息モード)への切り替えがうまくいかないと、筋肉の緊張が続いたまま眠ることになります。

そうすると、寝ている間にも肩や首がこわばり、朝起きても疲れが残りやすくなってしまうのです。

寝る前の数分を使って、肩甲骨まわりと首〜背中をゆっくりほぐすことで、心身ともに「お休みモード」に入りやすくなります。

おすすめは、イーグルアームとスフィンクスのポーズをやさしく行う組み合わせです。

  1. 楽な姿勢で座り、イーグルアームを左右1セットずつ(合計約2〜3分)。肩甲骨の内側から背中の上部までじんわり伸ばす。
  2. そのあとでうつ伏せになり、スフィンクスのポーズを3〜5呼吸キープ×1〜2回(合計約3〜4分)。スマホ首で前に出た頭と肩を自然な位置に戻していくイメージで行う。

どちらのポーズも、「痛気持ちいい」を超えない程度の強さで行うことが大切です。

特に寝る前は、筋肉を強く刺激しすぎると交感神経が高まり、かえって眠りにくくなる場合があります。

呼吸は、息を吸う長さよりも「吐く息を少し長く」を意識すると、心拍数が落ち着き、リラックスしやすくなるといわれています。

首や腰に不安がある場合は、スフィンクスの高さを低くしたり、イーグルアームを「腕を絡めない抱きしめる形」にするなど、痛みのない範囲で行うことが前提です。

眠気が強くなってきたら、ポーズの回数を減らして布団に入るなど、その日の体調に合わせて調整するとよいでしょう。

肩こりはヨガ+生活習慣の見直しが大切

肩こりはヨガだけでなく、冷え対策・デスク環境・セルフマッサージなど生活習慣も整えることで、負担軽減を目指しやすくなります。

このセクションでは、日常の工夫でヨガの作用を高める具体的なポイントを整理します。

ヨガで一時的に肩まわりが軽くなっても、日中の姿勢や体の冷え、同じ筋肉だけを酷使する習慣が変わらなければ、こりは戻りやすい状態です。

逆にいえば、生活習慣の「肩こりリスク」を減らしておくと、少ない時間のヨガでも楽な状態を保ちやすくなります。

肩こりに関わる代表的な生活習慣は、次の3つに分けて考えられます。

・冷え対策:血行促進を意識して筋肉のこわばりを減らす。首・肩・背中を冷やさず、温める習慣をつくる。
・デスク環境の見直し:「同じ姿勢」を減らし、負担の少ない姿勢を保ちやすくする。画面の高さ、イスと机のバランス、足裏の安定などを整える。
・セルフマッサージ:固くなった部分をピンポイントでゆるめる。肩甲骨まわりや首の付け根などをやさしくほぐす。

ヨガと生活習慣は「どちらが大事」というより、お互いを助け合う関係といえます。

できるところから一つずつ取り入れて、無理なく続く形を探していくことが大切です。

冷え対策で肩こりになりにくい体を目指す

冷えを防いで血行を保つことは、肩こりになりにくい体づくりに欠かせない要素のひとつです。

首や肩が冷えると筋肉が縮こまり、ヨガでほぐしてもこわばりが戻りやすくなるためです。

肩こりと冷えは同時に起きやすい傾向があります。

血流が悪くなることで、筋肉に酸素や栄養が届きにくくなり、疲労物質もたまりやすくなってしまうのです。

その結果、同じ姿勢でいる時間が長いデスクワークでは、冷えがある人ほど肩こりが強く出やすいと考えられます。

日常で取り入れやすい冷え対策の例としては、次のようなものがあります。

・首元を冷やさないよう、マフラーやストールで調整する
・冷房の風が直接当たる席では、カーディガンや肩掛けを常備する
・ホットタオルやカイロで、肩甲骨の内側〜背中上部を温める
・湯船に浸かる習慣をつくり、全身の血行を整えやすくする
・冷たい飲み物ばかりにならないよう、温かい飲み物も意識する

特に、ヨガの前に首や肩を少し温めておくと、筋肉が伸びやすくなり、無理な力をかけなくてもポーズの作用を感じやすくなります。

反対に、体が冷えきった状態で強いストレッチをすると、筋肉や腱を痛めるリスクが高まるため注意が必要です。

冷えは体質だけでなく、服装や室温、飲み物の選び方など日々の小さな選択にも影響されます。

ヨガの時間に加えて、「首・手首・足首を冷やさない」「温めてから動く」という意識を持つことで、肩こりの起こりにくい土台づくりにつながります。

デスク環境を見直して肩こりしづらい環境をつくる

デスク環境を整えると、同じ姿勢による負担が減り、肩こりが起こりにくくなります。

ヨガで姿勢を整えても、日中の作業姿勢が崩れていれば、こりの原因は残ったままだからです。

厚生労働省が公表しているVDT作業における労働衛生管理のガイドラインでも、画面の高さやイスの調整など、デスクワーク時の基本的なポイントが示されています。

気になる方はチェックしてみてください。

長時間のデスクワークで肩こりが起きる大きな理由は、「頭と腕の重さを、首と肩だけで支える姿勢」が続くことにあります。

ノートパソコンをのぞき込むような姿勢や、画面が低くて首が前に出た状態は、いわゆる「スマホ首」と同じように首〜肩まわりに負担をかけます。

デスク環境を見直す際は、次のポイントをチェックしてみましょう。

・画面の上端が目の高さ〜やや下になるように調整する
・イスに深く腰かけたとき、ひざが90度前後・足裏が床につく高さにする
・キーボードは、ひじが体の横で軽く曲がる位置に置く
・マウスは体から遠くしすぎず、肩をすくめずに届く範囲にする
・背もたれに背中をあずけ、骨盤が立ちやすい座り方を意識する

ノートパソコンを使う場合は、スタンドで高さを上げて外付けキーボードを使うなど、「画面の高さ」と「手の位置」を分けて調整すると、首と肩への負担が軽くなります。

足裏が床につかない場合は、足置きや台を使って支えると、腰や背中の緊張も和らぎやすくなります。

こういったデスク環境を整えることで、肩こりの「発生源」を減らすことが期待できるでしょう。

ヨガで整えた姿勢が長続きするよう、作業環境もセットで見直すのがおすすめです。

肩こりヨガ×セルフマッサージの組み合わせ

肩こりが辛いときは、ヨガにセルフマッサージを組み合わせると、こわばった筋肉がゆるみやすくなります。

マッサージでピンポイントにほぐし、ヨガで全体のバランスを整えるイメージです。

ヨガのポーズは、筋肉を「伸ばす・動かす」ことが中心です。

一方で、長年のこりや強い緊張がある部分は、伸ばす前に軽く押したりさすったりして血行を促したほうが、痛みを感じにくく安全に動かせる場合もあります。

特に、首の付け根や肩甲骨の内側などは、セルフマッサージとの相性が良い部位です。

自宅で取り入れやすいセルフマッサージとヨガの流れの一例は、次のようになります。

  1. 指の腹で、首の付け根〜肩の上部を円を描くように軽くほぐす(1〜2分)。
  2. 手を反対側の肩甲骨あたりに回し、指で押して気持ちよいポイントをやさしく押す(左右各1分)。
  3. そのあとで「イーグルアーム」や「キャット&カウ」を行い、肩甲骨まわりを大きく動かす。

マッサージの強さは、「痛気持ちいい」を超えない程度が目安です。

強く押しすぎると筋肉を傷めたり、かえって緊張が高まることがあります。

呼吸は止めず、吐く息に合わせて力を抜くよう意識すると、ヨガと同じようにリラックスしながらできるでしょう。

ただし、しびれや鋭い痛み、頭痛やめまいを伴う場合は、自己判断で強いマッサージを続けるのは危険です。

そうした症状があるときは、ヨガやセルフケアに頼りすぎず、整形外科や整骨院など専門家への相談を検討しましょう。

安全な範囲で、ヨガとセルフマッサージを「無理なく続けられるケア」として取り入れることが大切です。

肩こりヨガでよくある4つのQ&A

肩こりヨガを始めると、多くの人が「悪化しないか」「頻度はどれくらいか」「体調不良のときはどうするか」「年齢的に始めてよいか」といった不安を抱きます。

このセクションでは、代表的な4つの疑問に答え、安全に続けるための目安を整理していきます。

ヨガで肩こりが悪化することはある?

ヨガは本来、肩こりの負担軽減を目指せるエクササイズですが、無理なポーズや頑張りすぎによって肩こりが悪化してしまうケースもあります。

特に「痛みを我慢して伸ばす」「呼吸を止めて力任せに動かす」ことが重なると、筋肉や腱に負担が集中しやすくなります。

肩こりが悪化しやすいパターンとしては、次のようなものが挙げられます。
・首・肩に鋭い痛みがあるのに、痛みをこらえてポーズを続ける
・「ポーズの形」にこだわりすぎて、肩をすくめたり、首を無理にねじる
・体が冷えた状態で、急に大きく筋肉を伸ばそうとする
・呼吸が浅くなり、全身に力が入ったままキープし続ける

肩こりヨガでは、「気持ちよさ」と「痛み」をはっきり区別することが重要です。

筋肉が伸びている感覚や軽いだるさは問題ないことが多いですが、ビリッとした鋭い痛み・しびれ・ズキズキする痛みが出る場合は、すぐに強度を下げるか中止したほうが安全でしょう。

特に、交通事故の直後や、頸椎の疾患と診断されている場合、腕に強いしびれがある場合は、自己判断でヨガを続けるのはリスクがあります。

こうしたときは整形外科や専門医の指示を優先し、ヨガを再開してよいか相談するのが安心です。

肩こりヨガはどれくらいすればいいの?

肩こりヨガは、1回5〜15分を目安に、週3回〜毎日続けるのが一般的におすすめされることが多いです。

長時間まとめて行うよりも、短い時間をこまめに積み重ねたほうが、筋肉のこわばりや姿勢のクセがリセットされやすくなります。

頻度と時間の目安は、次のように考えるのがおすすめです。
・ヨガに慣れていない場合:1回5〜10分・週3〜4回からスタート
・少し慣れてきたら:朝5分+夜5〜10分など、1日2回に分ける
・デスクワーク中心の人:1時間に1回、シンプルな「ながらヨガ」を1〜2ポーズ

肩こりの負担軽減を目指すなら、「痛みが強いときだけ集中的にやる」のではなく、痛みが軽い日にも続けることが大切です。

キャット&カウやイーグルアームなど、肩甲骨まわりを大きく動かすポーズを、日常のルーティンに組み込むイメージだと続けやすくなるでしょう。

一方で、疲れが強い日や睡眠不足の日は、時間や回数にこだわりすぎず、「呼吸を深めながら2〜3ポーズだけ行う」「今日はやさしいストレッチだけにする」といった柔らかい調整も必要です。

大切なのは「続けられるペース」で、身体の声を聞きながら頻度を微調整していく姿勢です。

頭痛やめまいがあるときもヨガはできる?

原因がはっきりしない頭痛や、強いめまいがあるときは、肩こりヨガは中止し、安静や受診を優先することをおすすめします。

ヨガで一時的に楽になったように感じても、重大な病気が隠れている可能性もあるためです。

とくに、次のような症状がある場合は、自己判断でヨガやストレッチを続けず、早めに医療機関へ相談することをおすすめします。
・突然の激しい頭痛(「今までにない痛み」と感じるレベル)
・ろれつが回らない、手足のしびれ・脱力、視界の異常を伴う頭痛
・立っていられないほどの強いめまい、吐き気や嘔吐を伴うめまい
・頭を動かすと悪化する首の強い痛み

頭痛やめまいがある日は、「無理にヨガで何とかしようとしない」ことが大切です。

気になる症状が続く場合は、医師の診断を受けたうえで、再開のタイミングや動かしてよい範囲を相談すると安心して続けられます。

40代・50代からでも肩こりヨガはできる?

40代・50代からでも、ポーズの強度や回数を調整すれば、肩こりヨガは十分に始められます。

むしろ、更年期前後の体調変化や筋力低下が気になり始める世代こそ、無理のないヨガで血行や姿勢を整えるメリットは大きいと考えられます。

この年代で肩こりヨガを始める際は、次のポイントを意識すると安全に続けやすいでしょう。

・「痛みゼロ〜心地よい伸び」の範囲で止める(頑張りすぎない)
・ポーズの完成度より、「呼吸が深く続けられるか」を優先する
・ひざや腰に不安がある場合は、床に直接座らずクッションやイスを使う
・キャット&カウやスフィンクスなど、うつ伏せ・四つん這いの安定したポーズから始める

40代・50代では、五十肩や変形性関節症など、関節のトラブルが隠れていることもあります。

腕が上がらないほど痛い、夜間もズキズキして眠れないといった場合は、ヨガで無理に動かさず、整形外科で状態を確認したうえで、どこまで動かしてよいか相談してみましょう。

なお、肩の関節の病気として代表的な五十肩については、日本整形外科学会の五十肩の解説も参考にしてみてください。

レッスンや動画を利用する場合は、「初心者向け」「シニア向け」「やさしいヨガ」といったクラスから始めると安心です。

年齢そのものより、「その日の体調に合わせてペースを調整できるか」が、肩こりヨガを長く続けるうえでの大きな鍵といえるでしょう。

ヨガを続けて肩こりになりにくい生活を目指そう

肩こりヨガは、1回ごとの「気持ちよさ」も大切ですが、本当の変化は少しずつ続けることで現れてきます。

ここまで紹介してきたポーズやルーティンを、生活のリズムにどう組み込むかを意識することで、肩まわりの筋肉や姿勢のクセが少しずつ変わりやすくなるでしょう。

完璧を目指すより、「今日は1ポーズだけでも続ける」という小さな積み重ねが、長い目で見ると大きな差につながります。

最後に肩こりヨガを無理なく続けるコツをまとめてみました。

・今ある肩こりの軽減を目指す
頻度・時間:5〜15分を週3〜毎日
タイミング:仕事の合間・帰宅後・寝る前
ポイント:痛みゼロ〜心地よい伸びで止める

・肩こりの予防・姿勢の見直し
頻度・時間:3〜5分を1日2〜3回
タイミング:起床後・昼休み・入浴後
ポイント:キャット&カウなどで背骨と肩甲骨を動かす

・リラックス・睡眠の質サポート
頻度・時間:5〜10分を就寝前
タイミング:ベッドや布団の横
ポイント:呼吸をゆっくり吐き、強度は控えめにする

・エクササイズ習慣づくり
頻度・時間:「毎日1ポーズ」からスタート
タイミング:歯みがき前後・テレビのCM中など
ポイント:時間より「続けた日数」を大切にする

自分のペースを尊重しながら、ヨガの時間を積み重ねていけば、肩こりだけでなく、心身全体のコンディションも整っていきやすくなるでしょう。

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